【私の移住×仕事】episode⑥~軽やかに楽しんでいるうちに、人とつながり、辿り着いた満足度◎な暮らし
-東京から単身で移住したGさんのお話-
「移住後の暮らしは200%満足です。 」
そう笑顔で話すのは、 今回お話をうかがったGさん。 Gさんの移住×転職エピソードは、 とにかく軽やか♪
きっかけはシェアヴィンヤード
移住前は出版社で雑誌編集の仕事をしていたGさん。
以前からワインは好きだったそうですが、 ある時、 知人に誘われたことをきっかけに東御市のシェアヴィンヤードに参加するようになりました。
シェアヴィンヤードは参加者みんなで協力してワイン用ぶどうを育て、 オリジナルワインを作る大人の部活動のようなもの。 東京で暮らし、 働きながら、 休日には度々東御市へ来て畑作業をした後、 大好きな温泉につかって帰京、 そんな生活を送っていたそう。
そんな中、 Gさんは仕事で転機を迎えます。 社内の異動を機に今後の人生を考えた時、 Gさんの中に「会社を辞める」という選択肢が生まれました。 そして、 職場に迷惑をかけないよう、 そして自分自身も新しい暮らしの準備を整えるため、 2年後の退職を決意するのです。
それと同時に、 東京を離れ、 移住することも決断。
仕事を辞めても住み慣れた東京で暮らすこともできるのに、 移住を決断したのはなぜでしょう?
「群馬県出身で、 もともと田舎暮らしが合っていると思っていたんです。 都会暮らしは物価は高いし、 環境も良いとは言えません。 その上、 ちょうどコロナ禍で。 グルメもエンタメも楽しめず、 人にも自由に会えないのであれば、 東京での暮らしに魅力は感じられませんでした。 そこで働く必要もなくなったら、 “東京で暮らす” という考えはもうなかったですね。 」
移住候補地は、 シェアヴィンヤードの活動で何度も訪れていた東御市のほか、 熱海や伊豆、 そして地元群馬県など、 自然豊かで気候がいい場所を考えました。
そんな中、 もともと通い慣れていた東御市には知人も多く、 土地勘もできたところ。 移住を考えていることを話すと、 知人から住まいや仕事の相談先の情報も入り、 とんとん拍子に東御市への移住が現実味を帯びてきたのです。 好奇心旺盛なGさん。 もう移住後の暮らしに不安は感じず、 わくわく感が断然大きかったそう!
意向は明確に、 姿勢は柔軟に
仕事探しについてもうかがっていきましょう。
移住先での仕事探しについては、 どんな仕事を希望していたのでしょうか?
「はじめは、 これまでに携わっていた編集の仕事があれば探すつもりでした。 でも、 やはり編集の仕事はなかなか見つからなくて。 」
ところが、 Gさんは編集の仕事にこだわってはいませんでした。
「雑誌編集者としてのキャリアが終わってしまう…という気持ちもありましたが、 もともと東京を離れる決断をした際にはセミリタイアの感覚で 、移住後も “週5フルタイムで仕事をする” という感覚ではなかったんです。 」
そこで、 移住後の暮らしの優先順位を
① 趣味のゴルフ(ゴルフ歴は14年!)
② やりたかった畑仕事
③ 仕事
…と明確に掲げ、 ゴルフ場や飲食関連の仕事、 持っている資格(星空宇宙検定2級)を活かした仕事も視野に入れて仕事探しをしたそう。
そんな時にワイナリーの仕事を紹介され、 快諾しました。
現在のお仕事はワイナリーの畑でワイン用ぶどうの栽培や収穫、 ワインのボトル詰めやタンク&備品の洗浄などを、 週3回のアルバイトで。 キャリアチェンジすることや、 働き方が変化することへの抵抗は本当になかったのでしょうか?
「シェアヴィンヤードの活動で畑仕事は経験はありましたし、 ワインが大好き。 “農のある暮らし” もしたかったので即決しました。 採用が決まった時には『ここで働くの楽しみ!』と嬉しかったです。 」

Gさんの働くヴィンヤードに実るワイン用ぶどう。
仕事探しに要した時間は1か月ほど。
インターネット等を利用しての求人検索などはせず、 市役所からつながった人材派遣会社からの紹介でスムーズに仕事も決まりました。
学びも多い、 新しい働き方
Gさんの今の仕事は、 朝9:00~16:30、 遅くとも17:00頃まで。
主に草刈りや摘心、 芽かきなどぶどう畑の手入れのほか、 収穫時期には収穫作業、 また除梗※や醸造機の洗浄・消毒など系列のワイナリー内の業務もあるそう。
※除梗(じょこう)とはブドウの房から果梗を取り除くこと。
移住前の雑誌編集の仕事は、 次の号、 次の号…と繁忙期が続き、 なかなかゆっくりできる時間は取れなかったそう。 東京での激務から一変、 今のお仕事はいかがでしょうか?
「ぶどう畑のお世話は移住前からしていたことなので、 違和感はありません。 シェアヴィンヤードに比べて、 よりプロフェッショナルな技術と商業的な内容が学べて、 とても充実しています。 職場の方々も親切で、 今の職場で長く働きたいと思っています。」

収穫したぶどう。 達成感で充実したひと時。
ワインに関わる仕事がしたいと、 上田エリアに移住を希望される方も増えています。
Gさんが考える、 ワイナリーの仕事への適性はどんなことでしょうか?
「ワイナリーの仕事は、 1日のうち90%程度は屋外の仕事なので、 体力があり外での作業が好きでないと厳しいかもしれません。 屋外での畑作業なので、 虫が嫌いな方も難しいかも。 穴を掘るなど力仕事もあるので、 とにかく体力勝負ですね(笑)」
移住後の暮らし
Gさんにとって、 移住後はQOLが上がり、 快適そのものだと言います。
「水・空気・野菜が美味しくて、 毎日温泉に入っていたら、 自然と健康的に4㎏痩せました。 パソコン作業をしなくなり、 視力も良くなったんですよ!今の暮らしには120%、 いや、 200%満足していますね。 」
Gさんの暮らすシェアハウスには共同の畑があり、 そこで野菜を育て、 日々の食卓には野菜がたくさんのぼるそう。 野菜の摂取量は、 移住前が食事量の40~50%くらいなら、 今は70~80%くらいにまで増えたそう。 その時々にできる野菜を美味しく食べるため、 自炊のスキルも上がり、 ワイナリーの仕事の日のランチはお手製のお弁当を持参。

ある日のランチ。 レトロなものが好きだというGさんお気に入りのアルマイトのお弁当箱にはシェアハウスの畑で採れた食用のほおづきが。 甘酸っぱくてデザートに最高なんだとか。

仕事場のワイナリーは丘の上に建っていて眺めが抜群。 この景色を眺めながらお弁当をいただく時間がとても幸せ。
仕事帰りだけでなくほぼ毎日市内の温泉施設へ。 お気に入りは湯楽里館。 湯楽里館の定休日にはゆうふるtanakaを利用しているそう。 行きつけの温泉でできた風呂友(小学1年生の女の子)とは温泉施設のテレビでお互いに好きな相撲観戦を一緒に楽しむこともあるそう。 年齢を超えたお友達との時間、 楽しそう♪
温泉の後は、 自宅で野菜たっぷりの夕飯を食べ、 少し晩酌をしたら22時には就寝。 翌朝早くに目が覚める…という健康的な生活を送っているそう。 移住前は、 激務の後もスマホを閲覧したりして午前1~2時に就寝していたそうですから、 すごい変化ですね!
休日はどんな過ごし方をしていますか?
「趣味のゴルフは、 週に一度はラウンドに出ています。 また、 俳句も好きで、 月に一度は東京に出て参加している句会の会合に出席しています。 東京へのアクセスもいいので、 助かります。」

長野県はゴルフ場が多く、 週3日の勤務なので休日より安く利用できる平日にもゴルフを楽しんでいるそう。 趣味を楽しむ上でも最高の環境。

地域の女子バス旅イベントに参加して訪れた諏訪大社。(女子と言ってもほとんど年配の方でしたが、 楽しく行ってきました。)
移住を成功させるために必要なこと
Gさんにとっての「移住」とは?
「ストレスフリーで健康的な暮らしを手に入れること、 ですね。」
今までのお話をうかがって、 この答えには納得! お肌の調子もいいそうですよ♪
そんなGさんに、 移住を成功させるために必要なことをうかがいました。
☆体力
元気に働くためにも、 移住暮らしを楽しむためにも、 これは必須!
☆自炊力
野菜や果物をいただくことも多く、 夏は特に同じタイミングで同じ野菜が大量に取れるので、 美味しく消費するために自炊力も必要!夏場はナス・トマト・ピーマンでお腹いっぱいになってしまうことも(笑)。
☆地元の方とのコミュにケーション力
自治会だけでなくいろいろなコミュニティで人と関わる機会が多い。 生活クラブ(生協)も地域にまとめて届くため、 家庭ごとの仕分けの際に地域の人との関わりが生まれます。 これが面倒だと思ってしまうと田舎暮らしは厳しいかも。
☆事前準備
移住してからがスタートではない!Gさんご本人も移住前から現地に足を運び、コミュニティに入ることでスムーズに移住が実現できているので説得力がありますね。
ご自身の経験に基づいた意見なので、 どれも「確かに!」と共感してしまうものばかり。 ゴミの捨て方など、 移住前の方が便利だった…ということも確かにありますが、 「ここでは、 それがルールなのだから仕方ない」と不便を受け入れることも必要だとお話しくださいました。
いろいろなお話を聞かせてくださったGさん。
お気に入りの今の職場で長く働きながら、 新たなことにも挑戦していきたいと言います。 冬場はスキー教室の仕事にも挑戦されたそう。
季節ごとに自然を身近に感じながら楽しむ、
気負わずに、 好きなことを楽しんでいるうちに自然とご縁が広がり、 手に入れた心地よい暮らし。
そこには、 行き過ぎた先入観を持ったり、 固定観念に縛られることなく、 あるがままを朗らかに柔軟に受け入れていくことの大切さがあるような気がしました。
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